こだわりの1品を提供するお店「洋食屋シェノブ」

先日、浜松町にあるこだわりの洋食屋「シェノブ」にランチに行ってきました。
このお店、顧客ターゲットを絞りこんで成功しているお店の1つです。

ランチはこだわりの1品のみ。

お店の入り口には
「満足のいくサービスを心掛けているため
ランチは日替わりでこだわりの1品とさせて頂きます。
尚、注文を受けてから調理するため多少遅くなることがあります。」
という注意書きが貼られています。

 

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ここまで書いているお店、あまりないですよね。
徹底したこだわりが伝わってきて、どんなお店なのか、
どんな味なのか、お店に入る前からワクワクしてきました。

 

店内はカウンターとテーブル席あわせて15席ほどの、
清潔だけど華美でないつくり。
職人気質なシェフが1人で調理を担当しています。

 

この日のランチはビフカツ丼!

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注文を受けてから目の前で揚げてくれるアツアツのカツは
サクサクで、また食べたくなる美味しさでした。

 

多少待たされても、味、サービスともに満足できるお店です!
たいてい13時頃には売り切れになっているのですが、それも納得できます。

 

早さを求めるお客様はターゲットから外し、
こだわりの料理を食べたい人だけを明確にターゲットにしているので、
満足度があがるのですね。

 

私も一度行ってからリピーターになり、近くに外出した際は寄っています。
一番のおすすめは「クリームコロッケ」です!
(クリームコロッケの日に行けるとは限りませんが…。)

 

お店で提供するメニューは1品でも、売れるときは売れる。
お客様を待たせても、逆にお客様を満足させられる!

 

ということを証明しているお店です。

 

100円のコーラを1000円で売る方法

今日からブックレビューを始めていきたいと思います。
1冊目は「100円のコーラを1000円で売る方法」です。

 

数年前にベストセラーになった本なので、本を読んでいなくても
タイトルだけは聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

 

マーケティングの基礎を10個のストーリー形式でわかりやすく
説明している本です。その中から一番気になった内容をご紹介します。

 

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[価格を下げるのではなく、価値を上げてサービスを提供する!]

 

 本書では、価値を上げてサービスを提供する方法が
「100円のコーラを1000円で売る」という実例で説明されています。

 

「100円のコーラを1000円で売る」
そんなことできると思いますか?普通に考えたらありえないことですよね。

 

でも、ディスカウントショップでは100円どころか50-60円で
売られているコーラを、1000円で売っている場所があるんです。
それもお客様は喜んで買っているんです!

 

その場所は・・・

 

「リッツカールトンでルームサービスを頼むと、最適な温度に冷やされ、
ライムと氷がついた、この上なく美味しい状態で、シルバーの盆に載った
コーラがグラスで運ばれてきた。この美味しさなら1000円は安いと思った。」

 

リッツカールトンのルームサービスなら1000円でも納得でしょうか!?

 

これ、コーラという液体で差別化しているのではないのは明らかです。
サービスという目に見えない価値を売っているのです。

 

リッツカールトンの日常を忘れられる心地よい客室空間
適度な温度に冷やされたコーラ
よく磨かれたグラス
客室係りの丁寧な対応

 

これら全てのサービスを含んだ価値に
お客様は喜んでお金を払っているのです。

 

価格を下げるのではなくて、価値を上げてお客様にサービスを提供する!

 

価格を下げて勝負ができるのは、一部の体力のある大手企業や1番手企業だけです。
これらの企業だって、価格競争を続けていたら、いつかは厳しくなります。

 

中小企業、後発企業が勝ち残っていくには
お客様にいかに付加価値をつけて、
プラスαの価値を提供できるかですね。

 

他にも興味深いマーケティングの話が
ストーリー仕立てで書かれているので、お勧めの1冊です。

 

新幹線出張を楽にするアイデア

こんばんは。クリスマスイルミネーションが美しい季節になってきましたね。
我が家も週末クリスマスツリーを飾り、家の中はすっかりクリスマスモードです。

 

さて、「今年中に商談を成立させよう!この業務を終わらせてしまおう!」と
年末に向けて忙しく出張される方も多いのではないでしょうか。

 

私も昨年はクリスマスが平日だったこともあり・・・
クリスマスも新幹線に乗り盛岡まで出張していました。

 

今日は、そんな日々新幹線で出張している方に
私がしている新幹線出張を少しでも楽にするアイデアをお伝えします。
(アイデアと自慢できる程のことではありませんが…。)

 

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その1つが、「My座席」を決めることです。
私は、新幹線の座席はいつも「8号車4D」と決めています。

 

座席をいつも決めている理由は
1.座席をどこにするか考える時間の削減(意思決定の回数を減らす)
2.座席番号を、改札や社内で確認する煩わしさの削減
のためです。

 

「My座席」を決めていなかったときは、毎回空席を確認して席を決めていました。
旅行なら席を決めるのも楽しいかもしれませんが
出張のたびにいちいち考えるのは、時間も無駄だし、面倒ですよね。

 

また、これは「時間の削減」のためでもありますが
「意思決定」の回数を減らすためでもあります。

 

スティーブ・ジョブスが、毎日同じタートルネックとデニムという
スタイルだったのは有名ですよね。
これは「意思決定の回数を減らすため」だということは良く知られています。

 

できるだけ、自分にとって重要でないことの意思決定の回数を減らして、
重要な意思決定に時間とエネルギーを割く。

 

何の意思決定の回数は減らすかは、人によって異なると思いますが
私は「新幹線の座席を決める」という意思決定の回数を減らし
その分、現地での仕事のことを考えたいと思っています。

 

また、私が「My座席」を決めようと思った2つ目の理由は
座席番号を、改札や社内で確認する煩わしさを解消するためです。

 

記憶力が悪いので、「My座席」を決めるまでは
改札で座席番号を確認し、車内でまた確認して…と何度も確認していました。
覚えておけばよいと言われそうですが…、毎回違うと覚えきれないんです。
座席を決めたおかげで、このちょっとした煩わしさ(ストレス)が軽減されました。

 

ちなみに、8号車4Dを固定座席にしたのは、
・私がよく乗る17両編成の新幹線だと、8号車はほぼ真ん中なので、
 どの駅で降りても階段が近い。
・新幹線は偶数号車(8号車)の前方に化粧室があるので化粧室に近い。
・出入り口に近いけれど、外気が入ったり、人の出入りが気になる場所ではない。
(2列目くらいまでは、ちょっと気になります。)

 

他にも新幹線に乗るときは、「モバイルSuica」を活用して
時間の削減&ちょっとしたストレスを軽減しています。

 

モバイルSuica」は値段的にもお得なので、既に使っている方も多いかと思いますが
チケットを発券する必要なし、6分前まで何度でも変更が可能なので
会議が延びた時などに助かります。

 

ほんの小さなことでも意思決定の回数を減らす、
少しでも無駄な時間を削減する、ストレスを軽減することによって
より重要なことに時間を割いていきたいですね。

 

ふるさと納税① 全国にファンを作ろう!

皆さん、ふるさと納税していますか?
メリットが色々あると聞いたけれど、
やり方がわからない…なんて方も多いのではないでしょうか。

 

私は昨年からふるさと納税(正確には寄付ですが)をはじめ
今年も各地に納税して、お礼の品として、
地元の美味しいものなどをいただいています。

 

先日届いたのは、宮城県のこだわりの玄米「ふゆみずたんぼ米」。

 

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ふるさと納税は寄付する側はもちろん、
寄付される側の市町村や、
お礼の商品を提供する事業主さんにとっても魅力的な制度です!

 

ふるさと納税のお礼品をきっかけに、
全国に商品のファンが増えたなんて話も聞きます

 

例えば、私の場合ですが
「玄米をお礼品に頂ける地域に納税しよう」と思い、
ふるさと納税ポータルサイトで「玄米」を検索。

 

数多くの商品が出てきましたが、その中から、
無農薬でこだわりの生産方法をしているこのお米を選びました。

 

それまで、大崎市のことは殆ど知らなかったのですが・・・
このお米のおかげで、大崎市のことも知れました。
(いつか行ってみたい場所になりました。)

 

そして、昨年食べておいしかったので、今年もリピート!

 

私は、このお米以外にも昨年お礼品でいただいてファンになり
またリピートした商品や、お礼品としてではなくネットから
正式に注文した商品もあります。

 

きっと私のようにふるさと納税をきっかけに、
商品のファンになる人、地域のファンになる人も多いのではないでしょうか。

 

お礼品の商品の選定は、自治体により異なるかと思いますが
ふるさと納税のお礼品になって、全国にファンを作れたら良いですね!

 

 

 

ターゲティング② 理想のお客さまを思い描いていますか?

こんばんは。
明日、東京は11月としては54年ぶりの降雪のおそれがあるそうです。
関東近郊の皆さんは、暖かくしてお出かけください。


さて皆さん、商品を売るとき
その商品のターゲットを、どの程度明確に描いていますか?

 

先日、お客様から
「30-40代の女性をターゲットにこの商品を売り出したいです!
 ブランディングして売れる商品にしてください!」
というご要望を受けました。

 

ターゲットが明確なのは良いことですが
ライフスタイルが多様化している今
「30-40代の女性」という括りでは、商品開発や
プロモーションをするうえでは弱いかもしれません。

 

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特に30-40代の女性って、生き方が様々ですよね。


・結婚している方、独身の方
・フルタイムで働いている方、パートで働いている方、専業主婦の方
・お子さんがいる方、いない方


その掛け合わせで何通りにもなります。

 

一口に30-40代女性と言っても
その方の置かれている環境によって
考え方やお金の使い方がだいぶかわってきます。

 

20年位前であれば、30-40代の女性といえば
ある程度、一括りにできたのかもしれませんが


ライフタイルが多様化している現代は
30-40代のどんな人を対象にするのか
より細かいターゲティングをする必要があります。

 

ターゲットを細かく描くときの
良い方法が「ペルソナ」を設定することです。

 

ペルソナってご存じですか。
「ペルソナ」とは、その商品やサービスの理想のお客様です。

 

実在の人でも良いですし、空想で理想のお客様を描いてもOKです。

 

例えば

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丸の内の銀行で働く会社員、佐々木まゆみさん(36才)
ご主人と5歳の娘との3人暮らし。
子供が小さいので、食には拘っていて、食品はできるだけ無添加のものを選ぶ。
出産後、太ってしまいダイエット中。
腰痛もちで月に1回、針整体に通う。
-------------------

 どんな人か、少しイメージがつきませんか?


まずは、自分の商品の理想のお客様を具体的に描いてみましょう。


とにかく細かく描くのがポイントです。
年齢、家族、住んでいる場所、出身地などから

朝は何を食べて、昼はどこで食事をして、週末は何をしている?
読んでいる雑誌は?好きな洋服のブランドは?

 

年収は?自由に使えるお金は?

 

そこまで細かく考える必要があるの?!と思われるかもしれませんが
出来るだけ細かくペルソナを設定しておくと
デザインを決める時も、プロモーションを考える時も迷うことが減ってきます。


迷ったら、
あなたの理想のお客様の「まゆみさん」が好きそうなデザインを選べば良いし
「まゆみさん」が読んでいる雑誌に載せてもらえるように
プロモーションすれば良いからです。

 
決して、あなたの好きなデザインや雑誌は選ばずに
理想のお客様の好きなものを選んでくださいね。


デザインがいくらカッコよくても
ターゲットに好まれるデザインにしないと意味がないですよね。

 

商品を売るときだけでなく
ホームページを作る時や
サロンに置く雑誌を決める時なども
理想のお客様のことを考えながら選ぶと
お客様好みの商品やサロンになっていきます。


ペルソナを設定するのは、ぶれない軸を作るためです。

デザインどうしよう、価格どうしよう、
一番効果的なプロモーションの方法は??と迷ったら


あなたのペルソナの「○○さん」が好きなのはどれかな?って
「○○さん」の気持ちになって考えてみてください!

 

 

ターゲティング① 商品を売るときに、1番大切なことは?

誰にも知られていない(認知度の低い)商品を売るときに
1番大切なことは何だと思いますか?

 

まず、ターゲットを明確にすることです!!

 

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商品開発やプロモーション支援の仕事をしていると

「うちの商品は美味しいのに何で売れないのでしょう…。
味には自信があるんですが…。
ヒット商品になるようにブランディングしてください!
PRしてください!」
というご依頼を頂くことがあります。

 

 

「何が売れない原因だと思いますか?」と伺うと
 ・値段が高いから…
 ・デザインが悪いから…
 ・PRができていないので…
などのお答えが返ってきます。

 

 

どれも原因の1つですよね。
皆さん、売れない理由はよく考えています。
   

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 次に
「誰に売りたい商品ですか?
   この商品のターゲットは?」と伺うと
「うーん」と悩まれる方が多いのです。

 

 

意外かもしれませんが、
商品のターゲティングをしないで
商品を売り出している企業が結構あります。

 

 
先日、とてもやる気のある女性の社長さんから
地域の産品を集めてお土産として
売りだしたいという依頼がありました。



そこでターゲットについて伺ったところ
「お土産用なので特に決めなくて良いと思っています。
だってお土産って男性も女性も、お年寄りも若い人も買いますよね!」って。



おそらく、「ひよこ」や「萩の月」などの
売れているお土産をイメージされていたのでしょう。


確かにお土産は老若男女、同じものを買いますよね。
この社長さんのおっしゃっていること、間違ってはいないです。



でも、それは既に認知されて売れている商品だから
老若男女に買ってもらえるのです。

 

誰にも知られていない無名ブランドの商品を売りだすときにも
ターゲティングしないで良いでしょうか・・・??

 


あの人にもこの人にも売れる商品にしようとすると、
誰のための商品かわからなくなってしまいます。

 


パッケージは女性に好まれる可愛らしいデザイン、
サイズは男性に好まれる大きめサイズ…など
全てにどっちつかずな商品になります。



でも、ターゲティングをしっかりしておけば
パッケージデザインもサイズも価格も
そのターゲットを意識して決めれば良いので
ぶれない商品が産み出せるんです!



まずターゲティーグをして市場に出してみる。

 


それで売れなければ、ターゲットを変えるのもありです。
でも、まずは絞りこまないと何が悪かったのかもわからなくなります。

 

次回
☆ターゲットの絞り方

 

プロモーション② 魅力的な商品と思われるプレスリリースの書き方

こんばんは。皆さん、週末を満喫されましたか。

 

私は今日フリーマーケットをしてきました。
自分の不用品を「欲しい」と思ってくれる方に
譲ることができて、心もお財布も満たされる一日でした。

 

さて、前回、自分の商品を記事化してもらうには、
プレスリリースを送るのが良いとお話しましたが

 

記事化してもらうために大切なことは何でしょうか…。


それは、プレスリリースを最後まで読んでもらうことです。

 

えっ、て思われるかもしれませんが
メディアには沢山のプレスリリースが届くので
必ずしも最後まで読んでもらえるとは限りません。

 

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最後まで読んでもらうためには
1.タイトルで興味をひく(読みたいと思わせる)
2.ストーリーを伝える(記事化するためのネタを提供する)
必要があります。

 

 

1.タイトル
新聞や雑誌の見出しを思い出してみてください。
見出しで惹かれなければ、記事を読むことってありませんよね。

 

そして、タイトルを付けるときに重要なことは
訴求ポイント(伝えたいアピールポイント)は1つにすることです。
(詳細はまた別の記事でお伝えします。)

 

2.ストーリー
タイトルで「読んでもらえる」ことになったら
次はストーリーでひきつける必要があります。

 

「○○社からバージョンアップした新商品発売!」だけだったら
有名な企業でもない限りあまり興味をもたれないですよね。

 

読者が引き込まれる開発秘話や商品のこだわりなど
記者が記事にしやすいネタを提供してあげてください。
(どの時期にどんなネタが良いかはまた別の記事で。)

 

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