人の2倍ほめる本
今日のブックレビューは
心理学者 渋谷昌三さんの「人の2倍ほめる本」です。
人を褒めるのは良いとわかっていても
上手に褒めるのってなかなか難しいですよね。
部下も子供も「褒めて育てる」が推奨されていますが。
この本では上手な褒め方、悪い褒め方が実例をまじえて紹介されています。
部下や家族を褒めたいけれど、なかなか褒められない…という方にお勧めの1冊です。
その中から、私の気になった内容をピックアップしてご紹介します。
「陰ぼめ」
「陰口」ではなくて、その逆の「陰ぼめ」です!
面と向かって褒めるのってどうも恥ずかしいという方、
多いのではないでしょうか。
そんな時、本人を直接褒めるのではなくて陰で
「うちの主人、忙しいのに家事を手伝ってくれるのよ。」
「(部下の)〇〇君のお陰でこのプロジェクトは成功したんだ。」
などと褒めると
「〇〇さんの旦那様って、いつも家事を手伝ってくれるんだって。羨ましい~。」
「部長がプロジェクトの成功は〇〇さんのお陰って褒めていましたよ。」
そんな話がかならず当人の耳に入ってきます。
いつも褒めてくれない人が、実は陰で褒めてくれていると知ったら嬉しいですよね。
心理学的には、直接褒められるよりも、第三者を通して褒められる方が、
「真実味」を感じ、その人にとってより嬉しく感じるそうです。
「陰ぼめ」、是非やっていきたいですね。
「挨拶ぼめ」「ほめ別れ」
人の印象という観点でいうと、最初と最後
つまり挨拶と別れ際が重要な印象を与えると言われています。
第一印象で人の9割の印象が決まると言われていますが
その印象が決まる最初の挨拶の際に、小さな褒め言葉を入れる。
例えば
「あなたとお会いできて光栄です。」
「素敵なコートですね。」などなど。
これだけで、あ、この人、私に好意を抱いているのだなと感じて
その後の会話がスムーズになります。
出会い際の挨拶と共に大切なのが別れ際のひと言です。
「今日は楽しかったですね。またご一緒しましょう。」
「〇〇さんにお会いできて、元気になりました!」
また会いたいなと思われる別れ方をしたいですね。
ほめ言葉が自然に出るのは、心に余裕のある人
最後に筆者は
「ほめ言葉が自然に口から出る人というのは、
その人自身の心にゆとりがある、その証といえます。」
と述べています。
人に会ったとき、自然に「ほめ言葉」が出るような
心に余裕のある人になりたいですね。
恥ずかしてく本人の前で褒められないという方
是非、「陰ぼめ」から始めてみてください。