孫のツイートでヒット商品に! 中村印刷所「おじいちゃんのノート」

年末になり、今年のヒット家電、ヒットソングなどの特集が増えてきていますね。

 

日経オンラインの「MONO TRENDY」でも、今年のヒット商品を紹介していました。
数年前からの傾向ですが、今年もSNS発信の商品が多いのが特徴です。ここで紹介されている商品は地方の商品も多いのですが、SNSを使えば商品を認知、拡散させるときに場所は関係ないですね。

 

ヒット商品の中で、私が気になったのは「おじいちゃんのノート」こと中村印刷所の「水平開き方眼ノート」です。
TVでも取り上げられたようですが、ご存知ですか?

 

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今では人気商品としてAmazonでも販売されていますが、お孫さんがツイッターでつぶやいたことがきっかけでヒットした商品です。

 

2016年を代表する地方発ヒットの一つが、“おじいちゃんのノート”として知られる「水平開き 方眼ノート」(中村印刷所)だ。一般的なノートはページを開くと、折り目の中心部が膨らんでしまう。これを防ぐ技術で特許を取得し、どのページを開いても完全に水平になるようにした。中心部が膨らまないので見開き1ページとして使えるうえ、コピーの際に真ん中が黒く写りにくいのも利点だ。

 

自信作だったにもかかわらず、14年10月に発売した当初は一向に売れず、数千冊の在庫の山が積み上がっていた。風向きを変えたのが、製作者の孫娘が16年の元日にツイッターに投稿したつぶやき。「うちのおじいちゃんのノート、費用がないから宣伝できないみたい」と写真付きで投稿したところ、「こういうノートが欲しかった」との声が殺到した。使い勝手の良さがSNSで広がり、10カ月で20万冊以上が売れた。中村印刷所は「ジャポニカ学習帳」で有名なショウワノートとの協業も決定。名実ともに全国区になる足がかりをつかんだ。

 

東京都北区の小さな印刷所で作っていた商品が、お孫さんのツイートをきっかけにSNSで全国に拡がり、1冊1,855円(A4版)でも好調に売れ続けているそうです。

 

商品の販売促進支援の仕事をしていたときに、「良い商品なら宣伝しないでも売れるはずだと思っています!でも売れないんです…。」をいう声をよく聞きました。

 

良い商品なら売れるというのは確かだと思いますが、誰にも知られていない商品が何もしないで売れることはないですよね。

 

「良い商品で、多くの人に知られていれば売れる。」が正しいのかもしれません。

 

「でも、お金もないし、多くの皆さんに知ってもらうのは無理です。」という声も聞こえてきそうです。

 

以前だったら、多くの人に知らせるためには、高い広告費やプロモーション費を払う必要がありましたが、今ならSNSという無料の媒体で簡単にひろめることができます。

 

もし自分ではSNSの使い方がわからないという方は、中村印刷所の「水平開き 方眼ノート」のように、お子さんやお孫さんの力を借りてみてはいかがでしょうか。

 

あ、でもツイートしたりFBに投稿したから売れるというわけではありません。売れるか売れないかは商品次第ですよね。

 

「おじいちゃんのノート」のように、皆があったらいいなと思っているものなら、すぐに拡散されるのですね。
学生時代、ノートをコピーをするときに「折り目がジャマ!」とよく思っていたので、こんなノートが欲しいと思っていた人が多いのでしょうね。